ひとり陰湿

血液型について

思い返してみると、血液型の話になると散々なことを言われてきた。

そう、太田はAB型である。初めて自分がAB型と知ったときは、まさかこの血液型が少数で、 しかも不当な扱いを受ける宿命を背負っているとは知らなかった。だいたい家族が5人いてそのうち3人がAB型なんだから、変わっているとか言われてもぴんとこない。

しかし、中学くらいから、「AB型は二重人格」等の根拠のない性格分析をされ、血液型の話が出るたびに変人扱いされるようになった。高校のときなんかは献血しようとしたときに、看護婦にまで「わっAB型だ。珍しい」と、希少動物でも発見したかのような反応をされた。なんだかこれじゃ事故にあって輸血が必要、て時でもこの血液型じゃ、死んでも「まあAB型だから仕方ないよね」と笑って済まされそうで怖かった。

言われるまでもなく、確かに太田は変な人だと自分でも思う。でもそれは、自分で敢えてそう振舞っているのだから、血液型がABというだけで根っからの変わりものだと言われても納得ができないし、自分の性格を全部血のせいされても、いい気はしない。だいたい真面目に生きているAB型の人に失礼だ、という話をしたことがあるが、「そういうところがABっぽいんだよね」と返されてしまった。全く話にならない。もう血液型の話が出ても自分からはものを言わないことにした。

そういえば少し前に”ゴルゴ13”の著者、さいとうたかをが書いた血液型の本を読んだ。上記の理由から血液型の本なんかくそ食らえなのだか、ゴルゴ13のファンなので、つい読んでしまった。それによると血液型で分かれるのは性格ではなく、性質なのだそうだ。言い換えると持って生まれる趣向というか。だからこの血液型の性質は、生活する環境でいくらでも変わっていくし、自分でも変えていくことが出来る。逆にその血液型の性質の短所や、弱い部分がモロに出ているような人は、自分の短所を克服することの出来ない要注意人物と言える。

なるほど、これなら性格判断よりも腑に落ちる。当然のように優柔不断を振りかざすA型の愚かな羊の群に今の話をしてやりたい。

とひそかにほくそえんでいたのだが、ふと冷静になって改めて自分の性格を考えてみると・・・気分屋・・・行動に一貫性がない・・・マイペース・・・人のことどうこう言える性格ではないね。謙虚に行きましょう。

この話にはオマケがあります
(2009年1月01日更新)

by 太田ルイージ

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