ひとり陰湿

タバコについて

エレベーターに乗っていたら、同乗していた人がタバコを吸っていた。おいおい、こりゃいくらなんでもまずいんじゃ・・・と思ってよく見たら、禁煙パイポだった。ほっとした。これでもし注意していたら(しないけど)恥をかくところだった。恥ですめばいいけど、相手が逆上して殺されでもしたら、犬死もいいところである。ワイドショーなんかで、禁煙パイポをタバコと勘違いして、殺される、なんて見出しがおどり、コメンテーターにも苦笑いしながら「まずは煙が出ているかしっかり確認。それが大事ですね」と言われてしまっただろう。

太田は、自分ではタバコは吸わないが、タバコを吸う人に対しては割と寛容的だ。別に隣で吸われても、気にはならない。自分の車も禁煙ではない。それにお酒みたいに「俺の煙が吸えねえのか!」と絡んでくる人もいないので、嫌だったら離れればいいのだ。もちろんマナーを守らないのは問題外だけど、あまりタバコ吸いをいじめてもかわいそうな気がする。

今は知らないけど、太田の子どもの頃のヒーローは結構タバコを吸っていた。次元しかりゴルゴ13しかりコブラしかり。だからタバコを吸う人は、格好いいと思っていた。自分の親父が焚き火をしていて、火のついた薪を持ち上げタバコに火を灯す仕草ですら格好いいと思った。だから同じようにタバコが格好いいと思って、吸い始めたひとも多いと思う。タバコが格好いいという人に対して、タバコは健康に悪い、他人に迷惑と言ってもかえって喜んじゃうよね。

これからどんどん喫煙者は形見の狭い思いをするようになって、タバコの値段もどんどん上がって、将来は金持ちと本当の「愛煙家」しかタバコを吸えなくなる日が来るだろう。でもそういう時代になってそれでも例えば、ご飯を抜いてもいいから、俺は吸うぜ!という人はとても格好いいと思う。そして100歳まで生きて「長生きの秘訣は?」と聞かれて「タバコです」と答えたら最高だよね。

もちろん100歳まで生きても、ポイ捨てはだめですよ。

(2009年1月01日更新)

by 太田ルイージ

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