
味はいいとして
味音痴である。というより、人より美味しいものの基準が低いのか、一緒に食事すると「これそんなに美味しい?」とよく言われる。確かに外食しているときに、これは不味くて食えねえな、と思ったことはほとんどない。でも、外食なんて、どこもそれなりの味のものを出しますよね?だから飯なんて食えればどこでもいいや、というのが本音なんだけど。
そんな感じなので、当然店に苦情を言ったことはない。でも最近は店員の接客態度が気になるようになってしまった。やっぱり値段の安いところは、態度もそれなりという感じがする。ムスッとした店員の顔を見ながら食事をするくらいなら、家で自分の不細工な顔を、鏡で見ながらカップラーメンをすすった方がまだマシだよな、と思うときがある。
でも、自分も昔接客のアルバイトをやっていて、やっぱりムスっとしていたので、注意するのもなんだか気が引ける。やっぱり若いし、つまんないものは、つまんないよな、とつい心のどこかで店員の肩を持ってしまう。どうせバイト代だって安いんだろうし。でも、やっぱり関わるとカチンとくるので、感じの悪い店員がいたら、あまりそっちの方は見ないようにしている。
それよりも一番我慢できなかったのは、ぞうきん臭いお絞りを出されたときである。これはさすがに食欲がなくなってしまった。汚いラーメン屋でゴキブリの群れを見た事があるけれど、それよりも嫌な気分になった。こういうのってフェアじゃないけど、汚い雰囲気のお店だったら、まあこんなもんかな、と許せていたかもしれない。でも正直こっちは、ある程度期待してきたので尚更がっかりした。余程苦情を言おうかと思ったけど、もう2度とくるもんか、と思ったので言わなかった。
まあこういうのって、事故みたいなものなんだろうけど。
by 太田ルイージ