ひとり陰湿

ジャズ

ジャズを聞くのが好きだ。どの時代とかどの楽器とか誰の演奏とかこだわらず聞く。一時期結構聞いた。でもジャズってジャンルは敷居が高いのか、なんか気軽に「ジャズ好きなんスよ」と言えない感じがする。ジャズを語れるようになるには、レコードを千枚買ってそれを千回ずつ聞かなきゃいけない、という苦行を受けなければならない、という雰囲気がある。なかなか音楽を聞くのも大変である。

でもあえてジャズの魅力を言わせてもらえば、ロックはまず曲ありきでジャズはまず人ありきのジャンルである。ロックではできない楽しみ方として、ひとつの曲でいろんな演奏を聴くことができる。スタンダードな曲は、いろんな人のいろんな解釈がある。そしてそういうのを聞き比べるという楽しさがある。たまに居酒屋とかでジャズを流しているところがあるけど、だいたい曲は知っているけど演奏は聞いたことない、ということが多い。それが果たして誰のなんというアルバムに入っている曲なのか全く見当もつかないが、心が少し弾む。

だから先入観にとらわれず、いろんな音楽を聞いた方がいいですよ、と自己啓発本みたいな結末に持って行きたかったのだが、太田自身が最近は全く音楽を聞かなくなってしまった。反復によって維持されてきた、記憶のデータベースはすでに統合性が失われて、知っているはずの曲を聴いても、曲名もアーティスト名も出てこない。ひどいときは初めて聞く曲を、すでにアルバムを持っていると思いこみ、一日中探したりした。

なんかボケ老人みたいな話になってしまった。

(2009年1月01日更新)

by 太田ルイージ

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