ひとり陰湿

テレビと漫才

テレビドラマを真面目に最終回まで観たのは、4、5年位前にやったNHK大河ドラマ「新撰組!」が最後である。何しろ毎週同じ時間に同じ場所にいる、というのが苦手なので連ドラを観るのは向かない性格なのだ。眠いのを我慢したり、出先からいちもくさんで帰ってきたり、必死な思いで一年間見続けた。それでも4分の1は見逃したような気がする。NHKの大河ドラマは律儀に毎週再放送するので、見逃したときも結構フォローができた。それがなかったら、話が完全にわからなくなって、観るのをやめてしまっていただろう。

同じ時間に観るのが大変なら、録画して後から観ればいいのに、と誰かに言われた。おっしゃる通りである。だがそうすると、いつでも観られるという安心感からか、どんどん後回しにし、なんだかんだで1週間が経過してしまう。次の回も録画すればいいのだが、どんどんたまるだけでついに観ないで終ってしまう。子供の頃、映画なんかを後から観ようと思って録画するものの、結局観ないうちにどこかへ紛れてわからなくなるということが何度かあった。

というわけで、新撰組の最終回をを無事観終わった後、とても大きなことをを成し遂げたような気になってしまい、もうしばらくはドラマを観なくてもいいや、という気持ちになってしまった。そしてそのまま今に至っている。太田のような変な人は、世間の話題についていけなくても、大して苦にしない。たまたま目にしたドラマが、ものすごく気になる終わり方をして次週に続いても次の日になれば、さらりと忘れてしまう。

でも絶対に観るもんか!と気合いを入れて敬遠しているわけでもなく、そのとき観ておもしろければ、最後まで観る。あくまで続けて観るのがつらいだけなのだ。でも、最近はなんだかドラマのドラマ的な設定がやけに目につくようになってしまい、演出やセリフなどに声を出してに突っ込むようになってしまった。最近も、「重要参考人になっただけであんなにパトカーが家に止まるかよ!」とか「ていうかまず警察呼ぶだろ!」とか、認めたくないけど、年齢のせいなのかもしれない。そういえば前にもニュースにも突っ込みをいれる、と書いたけど、こうなりゃテレビと漫才やったら面白いかもしれない。

(2009年1月01日更新)

by 太田ルイージ

コメントを書く

名前:

コメント(500文字まで):