ひとり陰湿

喋るのが下手になった

最近人前で喋るのが下手になったように感じる。別に今まで誰もが聞き惚れて、卒倒しちゃうような話をしてきたわけでもない。また、言葉が出なくなったわけではない。喋れるのは喋れるけど、ひとりで長く話していると、何を言っているのか訳がわからなくなってしまうのだ。「ていうか俺何が言いたいんだっけ?」という状態である。一番やばいパターンである。こんなときは、お茶目にやーめた!とか言い放つか、一方的に怒りだして、机の上の資料とかをめちゃくちゃにしたい気分だが、仕事じゃそうはいかない。誰かが話に食いつくのを待ちながら、必死に着地点を探すのである。

前の仕事ではやたらと人前で話をさせられたので、話をするのがそれほど苦にならなくなった。原稿をみながら話すのも面倒だったので、ある程度内容を決めたら、後は思いついたことを適当に喋った。とにかくあまりつっかえないことと、最後さえそれっぽくまとめれば、あとは何でもいいのだ。最終的に誰も聞いちゃいないんだ、と思えばそんなに気負いするようなこともない。

という感じに余裕が出てくると、いろんなことをやろうとする。例えば、誰かの後に話す場合に、その人の話した内容を流用したりとか、話しながら、思いついたことを無理矢理ねじ込んだりとかする。結局それがまずかったのだ。そういうのがうまくいくときもあるけど、だんだんと話の脈絡を失って、結局何が言いたいのかを見失ってしまう。ソロを調子に乗って吹きまくり、テーマに戻れなくなったサックス奏者と同じである。とてもいいプレイヤーとは言えない。

(2009年1月01日更新)

by 太田ルイージ

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