顔が冷たい

先日会社の人たちと飲んでいたら、「夜寝るときに、顔が寒くて眠れない」と言う女性がいた。仕方がないので、顔まで毛布をかけて寝るというのだ。それを聞いて、太田は余程寒がりな人なんだなあと思った。というよりいくら何でも顔が寒いなんてありえないだろ、位の強い疑いを覚えた。

昔「所さんの目がテン」という番組で、人間がもっとも心地よく眠ることのできる気温が二十何度らしいので、その快適温度に保った部屋の中で眠りにつく、という実験をしたのだが、暑くてよく眠れなかった。実は、快適な温度が二十数度でも頭だけは別で、もっと低い温度でなければ、快適にはならないというのだ。

まあこんな説明をしなくても、頭は少し冷えていた方がいいというのはわかりきっているので、南極で寝ているならともかく、きちんと布団に入って顔が寒いなんてちょっとおかしいのでは？と思ったのである（もちろん本人には言わないが）

しかしそれから数日が経ち、夜布団に入ると、鼻先と頬がとても冷えていることに気づいた。足先が冷えるのと同じように、鼻先が冷たくなっており、うまく寝付くことができない。そんな状況にびっくりするも、仕方がないので、毛布を顔の上に掛けて眠った。まさか、そんなのおかしいと思った数日後に、自分が「顔が寒くて眠れない」という状況になるとは思わなかった。生まれて初めてである。起きているとき寒いところにいて、鼻先が冷えるということはあるが、寝ている時もそんな風になるなんて思わなかった。多分年も取ったし、まともに運動もしてないので血の巡りが悪くなったんだろうね。毎年温暖化が進んでいるのに、年々冬がしんどくなる。

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