ひとり陰湿

車のCMに使う曲

どのくらい前か忘れたが、車のCMにふさわしい曲はなんだろうか、と考えたことがある。なぜそんなことを考えたのかはわからないが、太田は年中およそ突拍子もないことばかり考えているので、まあ珍しいことではない。 ただおそらくだけど、考えた後それを誰かに話した記憶はない。どうでもいいようなことを、誰に言うわけでもなくひとりで悶々と考えているなんて。 さびしい人生をひた歩いております。

でもまあせっかくホームページを立ち上げたので、ここに書いておこうと思う。

そのときは2曲考えた。まず1曲はずばり、映画 天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」。いきなりなんじゃそりゃ、という感じだが、 もちろん歌の部分ではない。前奏の部分だ。知っている人も多いだろうが、「君をのせて」は映画のエンディング曲なので、 ラストシーンの関係で前奏は結構長い。また前奏部と歌の部分ではがらりと曲調が変わる。そのため前奏の最後のほうは、 つなぎ的に風が吹き抜けるような曲調になる。そこが車が疾走する場面にぴったりなのだ。これは主に大人の走りをアピールするような、 高級セダンがいい。お金も仕事にも余裕が出てきた中高年の、近頃足りなくなってきた刺激を満たすようなコンセプト(ありがち)で打ち出すと、 ぴったりくる。映画の印象だととても合わない感じだが、そこの部分だけ聞くと太田の言いたいことがわかると思う。

もう1曲は少しマイナーになるが、THE YELLOW MONKYの「人生の終わり」という曲だ。これまた縁起の悪そうな選曲だが、 これもギターで始まる前奏部分がいい。今度はワンボックスカーで、コンセプトはずばり「家族の絆」(これまたありがち) この前奏はさわやかで、朝を連想する。 朝日を浴びながら子どもが目を覚ます→部屋を出ると母親がお弁当を作っている→さあ今日はみんなでお出かけだ。 という一連の流れを曲と一緒に流す。ややさびしい感じがする曲なので、楽しいお出かけ、というよりも限られた家族との時間を大切にしよう、 という狙いでいくといい。ケンカをした親子が一緒に出かけて仲直り、という感じでもいい。親心をくすぐるような演出で生きる曲である。 「人生の終わり」というタイトルも逆説的でいいじゃないか、と思うのは太田だけだろうけど。

今のところ太田の知る限り、以上の曲が車のCMに使われてはいない。アイディア料は要らないので、ぜひ車メーカーの宣伝部の人は、 検討してみてください。

この話にはオマケがあります
(2009年1月01日更新)

by 太田ルイージ

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